粉かつおはあらゆる料理にいろいろな使い方ができる便利なかつお節です。上手に使って手軽に毎日の料理に取り入れましょう。鰹節専門店のだし商品が自宅に届けられる通販もご利用ください。

かつお節の基本

日本のだし文化を代表するかつおだし。どの家庭にも必ずと言っていいほどかつお節が常備されているのではないかと思います。しかしながら、かつお節がどのように作られ、どんな種類があるのか、知っているようで意外と知らない事が多いかもしれませんね。ここでは普段何気なく使っているかつお節の基本を解説します。

かつお節ができるまで

かつお節の主な産地は鹿児島県と静岡県で、2県のかつお節生産量は国内の生産量のおよそ99%にもなります。堅魚屋のかつお節は、静岡県の焼津漁港で水揚げされた鰹を丁寧に処理し、いくつもの工程を経て手間と時間をかけて作られています。

①生処理

冷凍鰹を解凍し、頭や内臓、背びれなどの余分な部分を取り除いて三枚に卸し煮ます(煮熟)。冷まして手作業で丁寧に骨を取り、形を整えます。この時、鰹を水に入れた状態で骨を取る「水骨」は焼津の製法の特徴です。一方、鹿児島県枕崎市を代表とする薩摩地方の製法では骨や皮を除去する際に水に入れることは無く、これは「陸骨」または「丘骨」と呼ばれます。

②焙乾(ばいかん)

セイロに処理した鰹を並べて、薪を使って燻します。最初に焼津式乾燥機と呼ばれる乾燥機で3日ほど焙乾し、その後、急造庫(きゅうぞっこ)と呼ばれる焙乾するための建物に移し2〜3週間燻します。燻すことにより乾燥を促すだけでなく、殺菌と酸化防止の効果があります。

③あん蒸

焙乾の間に鰹を冷まして休ませることをあん蒸と言います。焙乾とあん蒸を10〜15回繰り返すことにより、鰹の中心部までまんべんなく乾燥することができます。

④選別・加工

焙乾を終えたものを「荒節」と呼びます。市販の花かつおなどの削り節はこの荒節を削ったもので、一般に流通している削り節の大半がこの荒節を原材料にしたものです。できあがった荒節はひとつひとつ品質をチェックしてランク分けされます。削り節やめんつゆなどの加工品を作ったり、さらに熟成を進めたものは枯節になります。

⑤カビ付け

荒節の表面をきれいに削り、カビ付けをすると「枯節」となります。表面を削ることで燻製の香りは弱くなり、上品な風味になります。さらに乾燥とカビ付けを繰り返し、熟成したものが「本枯節」です。カビを付けることにより内部に残った水分と脂肪分が取り除かれ、雑味が無くなり、うま味が凝縮されます。荒節の状態から本枯節になるまでは半年以上の期間を要します。できあがった本枯節の重量は生の鰹のおよそ1/6にまで減ります。意外と知られていないかもしれませんが、実はかつお節は世界一硬い食品とされています。

かつおだしの美味しさのヒミツ

だしとは料理にうま味をプラスする調味料です。かつおだしは昆布や煮干しなどの他のだしとは違い、燻して乾燥させるため、独特の燻製の香りとすっきりとしたうま味が特徴です。だしのうま味成分は主に「グルタミン酸」「イノシン酸」「グアニル酸」の三種類で構成されており、この中のイノシン酸がかつお節のうま味成分です。イノシン酸は生の鰹にはほとんど含まれていませんが、熟成する過程で生成されます。鰹節を薄い削り節にするのは、水溶性のイノシン酸をより抽出しやすくするためです。

荒節と枯節・本枯節に含まれるうま味成分はどれも同じイノシン酸ですが、それぞれ風味やコク、だし汁の色が異なります。荒節は燻した際に付着するタールが表面に残ったままなので、だし汁の色が濃く、コクと香りが強く感じられます。煮物や味噌汁などの味が濃いめの料理には荒節がおすすめです。一方、枯節や本枯節は熟成することで香りがまろやかになり、上品で繊細な風味が特徴です。だし汁の色も薄いため、料亭で出されるお吸い物などは本枯節が使われます。だしを取る以外に、トッピングとして削り節をそのまま味わう料理にもおすすめです。

小分けのパックになった本枯節の削り節です。いつでも削りたての風味を味わうことができますので、豆腐や卵かけご飯などシンプルな料理にたっぷり乗せて食べてください。本枯節の贅沢な香りで満足のいく一品になります。

駿河ふぶき 小分けタイプ(4g×5P) (katauoya.com)

うま味の相乗効果

「グルタミン酸」「イノシン酸」「グアニル酸」の3種のうま味成分は1種類だけのときよりも2種類以上組み合わせたときに相乗効果が働き、うま味が何倍にもなることがわかっています。「グルタミン酸」は昆布や野菜などに多く含まれ、「イノシン酸」が含まれるのはかつお節、煮干し、肉です。「グアニル酸」は干したきのこに多く含まれています。

だし汁を作る際に数種類のだしの素材を組み合わせて合わせだしを取るのもおすすめですが、本枯節のような繊細なだしの香りを楽しみたい場合には、かつお節だけでだしを取って具材として椎茸や野菜を使うようにすると味に深みが出てより美味しくなります。

かつお節の栄養成分と健康効果

かつお節には鰹に含まれる栄養成分が凝縮されています。中でもたんぱく質の含有量は生の鰹で25%程度ですが、かつお節に加工すると80%近くになります。たんぱく質は人間の体を作る上で欠かせない栄養素ですが、かつお節にはたんぱく質の素となるアミノ酸も豊富に含まれています。アミノ酸は20種類あり、そのうち人間の体内で作ることができない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸と言います。必須アミノ酸は食事などから摂取する必要がありますが、かつお節にはその9種類全てが含まれています。アミノ酸は代謝を促進する作用があり、さらに低カロリー、高たんぱくなため、かつお節はダイエットにも最適と言えるでしょう。

他にもかつお節にはEPA、DHAなどの必須脂肪酸や鉄分、カルシウム、ビタミン類などの栄養素が多く含まれています。EPAは血液をサラサラにする効果があり、高血圧や生活習慣病の予防に役立つとされています。カルシウム、ビタミンDは骨粗しょう症の予防、ビタミンEは抗酸化作用に効果が期待できます。かつお節から取っただし汁には成分が溶け出しているため、だし汁からも栄養成分を摂ることができます。ですが、ほとんどの栄養素は出し殻に残っていますので、かつお節の栄養素を余すところなく取り入れるには、出し殻までしっかり活用することが大切です。

粉かつおとは

粉かつおとは鰹の削り節を細かく粉砕したものです。粉末状のものや微細な削り節状のものなど、さまざまな商品が販売されています。通常のかつお節のようにだしを取ったり、料理に食材として使う事ができます。上手に使いこなすことで料理のアレンジの幅が広がるとても便利なアイテムです。

粉かつお、削り粉、だし粉の違い

市販の商品には、粉かつおの他に削り粉、だし粉という名称で販売されているものがあります。どれもだしの素材を粉状に粉砕したものなので「どう違うの?」「どれを選べばいいの?」と悩んだ経験がある方もいるのではないでしょうか。ここではそれぞれの特徴と使い方を紹介します。

・粉かつお

粉かつおはかつお節のみを使用し、他の材料を加えずに粉砕したものです。粉砕した粉の状態によりさまざまな種類の商品が市販されています。粉かつおには原料として荒節を使ったものと枯節を使ったものがあり、枯節・本枯節を使用した粉かつおは原材料の表示欄に明記されています。購入する際に確認してみてください。

・削り粉

削り粉とはかつお節に限らず、鯖節や煮干しなどの魚の節を原料にし、粉状に加工したものです。粉かつおも削り粉のひとつです。各だしメーカーが多くの種類の商品を販売しており、削り節を粉状にしたものや微細な粉末状にしたもの、削らずに細かく砕いたものなど実に多種多様です。また、削り節の製造過程で出る粉末を削り粉として商品にしている場合もあります。

・だし粉

静岡ではだし粉というと削り節と青海苔(あおさ)を粉状にした商品を指します。風味が良く、おでんや焼きそばのトッピングとして欠かせないもので、主にイワシの煮干しが使われます。一方でその他の地域では粉かつおや削り粉などの粉状のだし全般を「だし粉」と呼ぶ場合もあります。

鯖節、煮干し、あおさをブレンドしただし粉です。おでんや焼きそばに振りかけるだけで本場の味になります。

静岡おでんの粉30g

粉かつおの基本的な使い方

かつお節を細かくした粉かつおは工夫次第でいろいろな料理に活用できます。

・だしを取る

粉かつおは細かく粉砕されているため削り節よりも出汁が出やすくなっています。市販のお茶パックなどに粉かつおを入れるだけで、簡単にだしを取れる自家製だしパックが作れます。鍋物や味噌汁には粉かつおを直接振り入れ、具材と一緒に食べるのがおすすめです。手間なく味に深みとコクを加えられるだけでなく、栄養も無駄なく摂ることができます。

・振りかける

焼きそばやお好み焼き、たこ焼きはもちろん、冷奴、漬物、ポテトサラダ、納豆などに適量振りかけるだけで風味がアップします。卵かけご飯やパスタにも。

・まぶす

唐揚げやフライ、天ぷらの衣に混ぜたり、おにぎりにまぶして使うと、いつもの料理がかつお節の風味豊かなメニューになります。粉末状の粉かつおをフライドポテトや野菜の素揚げなど、揚げ物にまぶすのもおすすめです。

・和える

里芋やこんにゃくの煮物、お浸し、きんぴらごぼう、クリームチーズに和えるとよく合います。かつお節の風味はお酒のつまみにも最適です。

・混ぜる

野菜炒めやチャーハンなどの炒め物には、炒めるときに粉かつおを混ぜるだけで普段の味付けとは違った風味に仕上がります。また、マヨネーズや味噌などの調味料やドレッシング、タレやソースに混ぜるといった使い方ができます。

鰹の風味を感じる強いコクの花かつおを粉砕した使い勝手の良い粉かつおです。かつお節100%で塩分などの添加物が使われていないため、トッピング、調味料としていろいろな料理に風味とうま味だけを足すことができます。

粉かつお40g (katauoya.com)

自家製粉かつおの作り方

鰹の削り節があれば自宅でも簡単に粉かつおを作ることができます。使い切れずに残ってしまったかつお節を活用するのも良いですね。

・手軽に粉砕する方法

花かつおなどのかつおの削り節適量をお皿に広げ、ラップをかけずに電子レンジでパリパリの状態になるまで30〜60秒加熱します。ポリ袋やジッパー付きの保存袋に入れ、好みの細かさになるまで手で揉みます。小袋のパックに入った削り節を開ける前に手で揉んで細かくする方法もおすすめです。

・粉末状にする場合

かつお節を適量フードプロセッサーや電動ミルに入れ、粉末状になるまで粉砕します。できあがった粉かつおは蓋つきの容器やジッパー付きの保存袋に入れて保存してください。

粉かつおを使った定番レシピ

だしを取るのが面倒、時間が無いという理由で、いつも顆粒や粉末のインスタントのだしを使っているという方もいるのではないでしょうか。そんな方にぜひおすすめしたいのが粉かつおです。インスタントのだしの素のように気軽に使えて、簡単に本格的なだしの風味をプラスすることができます。お好み焼きやたこ焼きのトッピングのようなポピュラーな使い方から、いつもの料理に粉かつおを利用したレシピを紹介します。

【だしを取る】味噌汁と味噌玉

毎日の味噌汁作りが格段と楽になる、味噌汁と味噌玉の作り方を紹介します。味噌玉とは味噌に出汁を混ぜた、お湯を注ぐだけで完成する自家製のインスタント味噌汁です。味噌汁は日持ちがしないため毎回作らなければなりませんが、忙しいときにも役立つ時短レシピです。

<味噌汁の作り方>

材料(2人分)

・味噌 大さじ2

・好みの具 適量

・水 400ml

・粉かつお 大さじ1

作り方

①鍋に水を入れ火にかける。

②沸騰したら具材と粉かつおを入れる。

③具材に火が通ったら味噌を溶いて火を止める。

※味噌の量は好みで加減してください。

※粉かつおは具材と一緒に食べて下さい。

※市販のインスタントの味噌汁に粉かつおを少量足すだけでもだしの風味がアップします。

<味噌玉の作り方>

材料(10個分)

・味噌 150g

・粉かつお 20g

・好みの具 適量

作り方

①ボウルに味噌と粉かつおを入れて混ぜ、10等分にする。

②ラップを広げて、①の味噌と好みの具材を乗せてラップできんちゃく型に包む。

※食べるときはお椀に味噌玉をひとつ入れて熱湯200mlを注ぎます。

※具材は加熱の必要のないものを使用してください。乾燥わかめ、ねぎ、とろろ昆布、油揚げ、麩などがおすすめです。

※保存は蓋つきの容器に入れ冷蔵庫で1週間、冷凍で1ヶ月を目安に使い切ってください。

【まぶす】無限ナス

無限に食べられるナスのレシピに粉かつおでうま味をプラスしました。シンプルな材料ですが、コクのある味付けでご飯が進みます。

材料(2人分)

・ナス 3本

・味噌 大さじ1

・しょうゆ 小さじ1

・みりん 大さじ1

・酒 大さじ1

・砂糖 大さじ1

・サラダ油 大さじ1

・粉かつお 2g

作り方

①ナスはヘタを取り、乱切りにする。

②耐熱容器にナスを入れ、ラップをかけて電子レンジで3分加熱する。

③フライパンでサラダ油を熱し、ナスを炒める。

④粉かつお以外の調味料を全て容器に入れ混ぜておく。

⑤ナスに焼き目が付くまでしっかり炒めたら、④のタレを加えて混ぜる。

⑥軽く炒めたら火を止めて粉かつおをまぶして器に盛りつける。

※好みで白ごまや七味唐辛子を振ってください。

【ふりかける】焼きうどん

粉かつおを使った定番レシピと言えば粉もの料理にトッピングする使い方ですが、焼きうどんも粉かつおでグンと美味しくなるメニューです。削り節をかけることが多いと思いますが、粉かつおを使うことで全体にまんべんなく絡みやすくなります。

材料(2人前)

・ゆでうどん 2玉

・豚バラ肉薄切り 150g

・キャベツ 100g

・にんじん 20g

・ピーマン 1個

・めんつゆ 大さじ4

・塩 少々

・こしょう 少々

・粉かつお 大さじ2

・サラダ油 大さじ1

作り方

①豚バラ肉は2cm幅に、キャベツはひと口大にカットし、にんじんは短冊切りにする。

②ピーマンはヘタと種を取り、細切りにする。

③フライパンにサラダ油を熱し、豚肉をほぐしながら炒める。

④豚肉の色が変わってきたら野菜を加えさらに炒め塩、こしょうを振る。

⑤ゆでうどんをほぐして加え、炒める。

⑥めんつゆを回し入れ弱火で2〜3分炒める。

⑦器に盛り付け粉かつおを振りかける。

※めんつゆは濃さによって量を調整してください。

※ゆでうどんがほぐれにくい場合は炒める前に電子レンジで30秒ほど加熱してください。

本枯節を使用した本格的なかつおつゆです。これひとつで麺料理以外にも煮物や炒め物などいろいろな料理の味付けが完結!

本かつおつゆ500g (katauoya.com)

粉かつおのアレンジレシピ

アイディア次第でさまざまな料理に活用できる粉かつお。和食に限らず洋食や中華、スイーツにも利用できます。常備しておくことでいつものメニューを手軽にアレンジでき、日々の献立のレパートリーを増やしたい時にも役立ちます。

かつおだし風味の唐揚げ

下味にかつおのだし汁、衣に粉かつおを使用した、だしの豊かな香りがやみつきになる唐揚げです。ジューシーで冷めても美味しく食べられます。揚げる前日の夜から漬け込んでおけば、しっかりとだしの風味が染み込みます。

材料(2人分)

・鶏もも肉 200g

・かつおのだし汁 100ml

・塩 小さじ1

・酒 大さじ1

・片栗粉 30g

・粉かつお 5g

・揚げ油 適量

・ぽん酢醤油 適量

・大根おろし 適量

作り方

①鶏もも肉は食べやすい大きさにカットしておく。

②ジッパー付きの保存袋またはポリ袋に、だし汁、塩、酒、カットした鶏肉を入れ揉む。

③空気を抜くようにして袋の口を閉じ、冷蔵庫で3時間から1晩おく。

④別のポリ袋に片栗粉と粉かつおを入れ混ぜる。

⑤鶏肉の水気をよく切り、④の袋に入れてまんべんなく粉をまぶす。

⑥鍋に揚げ油を入れ170〜180℃に熱し、鶏肉を揚げる。

⑦器に盛り付け、大根おろしとぽん酢醤油を添える。

※薄味の仕上がりです。ぽん酢醤油以外にもお好みのタレでアレンジができます。

かつお節と昆布をたっぷりと使った食べるぽん酢に梅肉を入れました。大根おろしとの相性も抜群で、唐揚げに添えてさっぱりと食べられます。

【ご飯のお供】鰹節屋がつくった食べる梅ぽん酢(140g) (katauoya.com)

じゃがいものグラタン

シンプルなポテトグラタンに粉かつおをプラスしました。優しい味わいで子供からお年寄りまで誰もが喜ぶレシピです。かつお節はじゃがいもや乳製品とも相性抜群!しかもチーズには昆布と同じうま味成分グルタミン酸が含まれているので、かつお節のイノシン酸との相乗効果でコクとうま味が倍増します。

材料(2人分)

・じゃがいも 中3個

・玉ねぎ 1/2個

・ベーコン 30g

・牛乳 200ml

・バター 30g

・小麦粉 大さじ1

・ピザ用チーズ 50g

・だし醤油 小さじ1

・粉かつお 5g

・サラダ油 適量

作り方

①じゃがいもはひと口大にカットし、2〜3分水にさらす。

②耐熱容器に水気を切ったじゃがいもを並べふんわりとラップをし、電子レンジで柔らかくなるまで5〜6分加熱する。

③フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎ、ベーコンの順に炒める。

④玉ねぎがしんなりしたらバターを入れて溶かし、小麦粉を加え弱火で焦がさないようにじっくりと炒める。

⑤いったん火を止め、牛乳の半量を加えよく混ぜる。

⑥残りの牛乳とじゃがいも、だし醤油を加えて弱火で加熱し、とろみがついたら粉かつおを加えて混ぜる。

⑦耐熱容器に移してピザ用チーズを散らし、オーブントースターで焼き色が付くまで5分ほど焼く。

※さつまいもやかぼちゃでもおいしくできます。

※オーブントースターのかわりに魚焼きグリルでも作れます。

かぼちゃクッキー

ふんわりとかつお風味が香る、粉かつおを混ぜ込んだクッキーです。ホットケーキミックスを使った簡単レシピですので、いつでも簡単に作ることができます。

材料(クッキー型25~30個分)

・かぼちゃ 150g

・ホットケーキミックス 150g

・バター 50g

・砂糖 30g

・粉かつお 5g

作り方

①バターは室温に戻しておく。

②かぼちゃは皮と種を取り除き、3〜4cm角のサイズにカットする。

③耐熱皿にかぼちゃを並べ、ラップをかけて電子レンジで柔らかくなるまで5分ほど加熱する。

④ポテトマッシャーやフォークの背を使ってかぼちゃをつぶし、冷ましておく。

⑤ボウルにバターを入れ、ゴムベラなどでクリーム状になるまで混ぜ、砂糖を加えさらに混ぜる。

⑥⑤にかぼちゃを混ぜ、ホットケーキミックスをふるいながら加えてさらによく混ぜる。

⑦生地がまとまったらラップで包み、冷蔵庫で30分ほど寝かせる。

⑧生地を麺棒で3〜4㎜の厚さに延ばしてクッキー型で抜き、クッキングシートをひいた天板に並べる。

⑨160℃に温めておいたオーブンで10分焼く。

※生のかぼちゃをカットするのが大変な場合は先に電子レンジで加熱しても大丈夫ですが、加熱ムラになりやすいので注意してください。

※かぼちゃ以外にさつまいもでも美味しくできます。

堅魚屋のかつお節を使い、焼津市の高校生と洋菓子店がコラボして作ったかつお節クッキーです。甘じょっぱい味がクセになります。

かつお節クッキー海乃詩 (katauoya.com)

こんな使い方も

洋食やスイーツなどあらゆるジャンルの料理に活用できる粉かつおですが、今まで思い付かなかったような使い方がまだまだあるんです。手間なく普段の料理の味付けに変化をつける使い方もできますので、ぜひいろいろ試して献立のレパートリーを広げてみてはいかがでしょう。

・トースト、サンドイッチ

かつお節はチーズやマヨネーズとよく合いますので、トーストやサンドイッチの具としてもおすすめです。チーズトーストのほか、ツナマヨトーストや納豆トーストに振りかけたり、アボカドとも相性抜群です。シンプルにマヨネーズに粉かつおと醤油を混ぜたものを食パンに塗って焼くだけでもおいしいです。サンドイッチには卵サラダやポテトサラダに粉かつおを混ぜて具にするのがおすすめです。

・ピザ

かつお節とチーズの組み合わせが美味しい料理としては、ピザも外すことはできません。ピザソースを塗ったピザ生地に好みの具とチーズを乗せ、オーブントースターなどで焼いた後に粉かつおをトッピングします。より手軽にアレンジするなら、市販の冷凍ピザに粉かつおをプラスするだけでもよいでしょう。

・カレー

カレーにかつお節?と思う方もいるかもしれませんが、カレーうどんなど、かつおだしのきいたカレーの美味しさは誰もが知るところではないでしょうか。また、インドと同じく1日3食カレーを食べると言われるスリランカには古くからかつお節と同様のものがあり、カレーにも具として使われます。かつお節で取っただし汁をカレーのベースにするのもよいですが、いつものカレーを作るときに具材を炒めるタイミングで粉かつおを加えると、手軽にひと味違ったカレーに仕上がります。ココナッツミルクを使ったカレーやルーを使わずにスパイスから作るスパイスカレーに合わせるのがおすすめです。

・ハンバーグ

ハンバーグは大根おろしや醤油ベースのソースを使った和風ハンバーグがさっぱりと食べられて好きだという方も多いと思います。かつお節は和風ハンバーグとも相性抜群なんです。かつおの削り節をトッピングとして使うレシピもありますが、粉かつおをひき肉に混ぜ込むとうまみたっぷりのハンバーグになります。牛肉や豚肉のハンバーグのほか、豆腐ハンバーグや鶏肉を使ったつくね風ハンバーグにもよく合います。

・パン

パンに粉かつおを合わせるのは、トーストやサンドイッチのトッピングだけではありません。自宅で手作りパンを焼くときに生地に粉かつおを練り込んで作れば、ふんわりとかつお節の風味が香るパンができあがります。粉かつおを混ぜ込んで作った食パンをチーズトーストにすると美味しいだけでなく、たんぱく質も摂ることができて朝食にぴったりのメニューになります。

・かつお節バター

スーパーなどで、バターにさまざまな食材を混ぜ込んだ「〇〇バター」という商品を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。レーズンやナッツ、明太子などのポピュラーなものから、あんこやジャムを混ぜ込んだスイーツ系まで近年非常に数多くの商品が販売されています。同じようにバターとかつお節を混ぜたものがかつお節バターです。作り方は室温に戻したバターにかつお節を混ぜるだけですが、削り節を使用するよりも粉かつおを使うほうが混ぜやすくなるためおすすめです。クラッカーなどに乗せておつまみにするほか、熱々のご飯に乗せて醤油をたらしたり、トーストやステーキに乗せたりして使います。

・アイスクリーム

以前テレビで紹介され話題になったのが、バニラアイスにかつお節を混ぜるレシピです。意外な組み合わせだと思われるでしょうが、その後いくつものアイスクリームショップがかつお節を使ったアイスクリームを販売していることから、そのおいしさは保証済みと言えるでしょう。作り方はバニラアイスに小さじ1程度の粉かつおと塩少々を混ぜるだけです。使い残してしまった粉かつおの消費にも役立ちますね。

・餅、団子

きな粉餅のように餅に粉かつおをまぶし、醤油をかけて食べます。他にも市販のみたらし団子に粉かつおをかけたり、茹でたじゃがいもと片栗粉を混ぜて焼いた「いも餅」にまぶしてもよく合います。

・ポテトチップス、ポップコーン

市販の塩味のポテトチップスやポップコーンに粉かつおを振りかけるだけの簡単アレンジレシピです。味に変化をつけたい時にもおすすめです。他にもミックスナッツ、おかきや揚げ餅などにも応用できます。

堅魚屋の人気商品、かつお節を自分でまぶして食べるポテトチップスです。お取り寄せや焼津のお土産としても定番となっています。

かつお節ポテトチップス (katauoya.com)

粉かつおの出し殻レシピ5選

かつお節には栄養が豊富に含まれていますので具材として食べるのがおすすめですが、出し殻にもうま味と栄養がまだまだ残っています。お茶パックを使って粉かつおでだしを取ったあとは、残った出し殻も捨ててしまわずに使い切りましょう。粉かつおの出し殻は削り節の出し殻のように細かく刻む手間がない分、手間なくいろいろな料理に再利用できます。出し殻をすぐに使わない場合は冷凍しておくと好きな時にすぐに使えて便利です。

・ふりかけ

出し殻の再利用法として定番のふりかけは、出し殻の大量消費にも役立ちます。だしを取ったあとの粉かつおをフライパンに入れ、醤油、酒、みりん、砂糖を混ぜます。炒って水分を飛ばしたら、好みで白ごまや七味唐辛子、海苔などを加えます。できあがったふりかけは密閉容器に移し冷蔵庫で保存します。

・ぎょうざ

ぎょうざのタネを作る際に粉かつおの出し殻を混ぜ込みます。だしの風味をしっかりと感じるうま味たっぷりのぎょうざになります。

・おにぎり

出し殻に醤油を混ぜておにぎりの具にしたり、ごはんに混ぜ込んで使います。味噌と出し殻を混ぜておにぎりに塗り、焼きおにぎりにするのもおすすめです。

・お茶漬け

お茶漬けの具に粉かつおの出し殻を加えると、だしのきいただし茶漬けになります。どんな具材とも合いますが、焼き魚やしらす、たらこなどの魚介がおすすめです。冷蔵庫に残った食材で手軽に贅沢な味わいのお茶漬けが作れます。

・大根おろし

とんかつなどのフライや焼き魚に添える大根おろしに出し殻を混ぜるだけで、だしの風味とうま味をプラスできます。出し殻を混ぜた大根おろしにちりめんじゃこを加えて醤油で味付けすれば、それだけでお酒のつまみにもご飯のおかずにもなります。

粉末だしを上手に取り入れるには

粉末だしはだしの素材を粉末状にした便利なアイテムで、一般的に食塩などを加えていない無添加の商品を指します。粉かつお、削り粉、粉だしも粉末だしに含まれます。市販の顆粒や粉末のだしの素と違い、粉末だしはお湯には溶けませんが、塩分が添加されていないため調理方法やジャンルを問わずさまざまな使い方ができます。ぜひ毎日の食事に積極的に取り入れたいですね。ひと口に粉末だしと言ってもだしの種類、製造方法や加工法によりそれぞれ特徴があり使い方も異なります。粉末だしの特徴を押さえて上手に活用しましょう。

いろいろな粉末だしの活用方法

粉末だしの商品は実に多くの種類が販売されています。原材料の違いなどパッケージに記載された情報を確認して、目的や好みに合わせて使い分けてみてはいかがでしょう。ここでは粉末だしの種類ごとの特徴とおすすめの使い方を紹介します。

・かつお節粉末

かつお節はだしの香りを生かしたシンプルな料理に合います。吸い物のだし汁やだし巻き卵に混ぜ込んだり、野菜の煮びたしに粉かつおを振りかけるだけでかつおの芳醇な風味を加えることができます。

・昆布粉末

昆布だしは上品でまろやかな香りが特徴で、煮物や鍋物に最適です。昆布粉末は煮物などに入れるほか、刺身や魚の切り身に振りかけると簡単に昆布締め風にすることができます。また、漬物にもよく合います。昆布粉末は自宅でも簡単に作ることができ、電子レンジで小さくカットした昆布を加熱して水分を飛ばしてから電動ミルで粉砕するだけです。昆布粉末にお湯を注いで昆布茶のようにして飲むこともできます。

・煮干し粉

煮干しは一般的にイワシから作られます。そのだし汁はかつおだしほど香りは強くありませんが、魚の風味を感じるコクがあるのが特徴です。味噌汁や麺類のつゆ、濃い味付けの料理に使われます。炒め物やチャーハンに加えたり、味噌汁やラーメンには食べるときに振り入れるだけでコクと風味を足すことができます。

・だし粉

だし粉は鰹、鯖、煮干しなどの数種類の削り粉をブレンドしたもので、お好み焼きや焼きそばのトッピングとして使われます。静岡おでんや富士宮焼きそばに使われるだし粉には青海苔がブレンドされており、風味がよいのが特徴です。おでんや焼きそば以外にも冷奴に振りかけたり、だし巻き卵には混ぜ込んだり振りかけて使うのがおすすめです。

保存方法

市販の粉末だしは一度開封すると時間とともに風味が落ちてきたり、虫害の恐れがありますので、冷蔵庫で保存する必要があります。自宅で手作りした粉末だしも同様に、できあがったものは密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。長期間使用しない場合は密閉して冷凍庫で保存するとよいでしょう。冷蔵で1ヶ月、冷凍で2ヶ月を目安に使い切ってください。便利な使い方として、だしの素材ごとに粉末にし、それぞれ保存しておいたものを使用する際にブレンドする方法があります。料理に合わせて自分好みにブレンドできるため、さまざまな用途にアレンジが可能です。

手軽に日々の献立に活用できる粉かつおはギフトにもおすすめ!

普段から食事にかつお節を取り入れているという方でも、粉かつおはあまり使ったことがないという方もいるかもしれませんね。削り節と同じように使うのはもちろんですが、粉状になっているため出汁が出やすく、食材に混ぜやすいというメリットがあります。今まで思い付かなかったようなかつおだしの使い方で、献立の可能性を広げるポテンシャルの高い調味料です。

便利に使えるだけでなく、国産の原料のみを使い、無添加で作った安心安全な粉かつおはギフトとしても大変喜ばれます。当サイトのトップページでは価格や容量で選べるおすすめのセット商品も紹介しています。粉かつおやかつお節の活用法、アレンジレシピなど、さらに知りたいという方は商品一覧やレシピページで詳細を確認してみてください。また、かつお節や加工品は業務用の商品も取り扱っています。ご要望、ご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。