うどんは、夏は冷やして、冬は温かくして一年中楽しめる定番の和食です。うどんのつゆは、だしを入れることで味わい深くよりおいしくなります。この記事では、だしの基本をおさえた簡単うどんレシピをご紹介。口コミ情報でも人気のあるだしについても解説します。

<目次>

①そもそも「うどん」ってどんな料理

・うどんは文化!料理のルーツ

・うどんの特徴

・うどんの種類

②うどんとそばのつゆの違い

③おいしいうどんはだしが決め手!だしでつくるうどんつゆの作り方

④おいしいうどんのつゆに合うのはどんなだし だしの味を主張したいならかつおだし

・甘みのある味に仕上げる昆布だし

・上品なつゆにはあごだし

・より味わい深い合わせだし

⑤だしの基本をおさえた絶品うどんレシピ

・夏野菜の冷やしうどん 鰹だしゼリーがけ

⑥うどん料理にはどんな栄養があるの?

⑦簡単レシピをマスターしてうどんのバリエーションを増やそう

そもそもうどんってどんな料理?

うどんは、日本で長い間親しまれてきた伝統料理です。うどんを茹でて、だしと調味料で作るつゆで食べるのが一般的です。ここからは、そもそもうどんってどんな料理なのかをご紹介していきます。

うどんは文化!料理のルーツ

うどんの起源は、中国といわれています。メソポタミアで始まった小麦の栽培から、小麦粉を作る技術が中国に渡り、それを使った麺料理が出来上がったそうです。その後、中国の麺料理である小麦粉で作られたあん入りの団子「あんとん」が奈良時代に日本に伝来しました。これがうどんのはじまりといわれています。南北朝時代末期の文献には「うとん」という語があり、江戸時代になると「うどん」として製造されていたようです。

・うどんの特徴

うどんの特徴は、なんといってものどごしの良さでしょう。つるつるっとした食感で、食欲のない夏や、消化がよいとされ病気の際にも食べやすい料理です。麺はコシがあり、歯ごたえも抜群。茹で加減でコシが調整できるのもよい点で、お子様にもおすすめです。

うどんは、だしと調味料で作る和風つゆで食べるのが定番ですが、最近ではカレーうどんやカルボナーラ風うどん、スープうどんなど、洋風味で食べる変わり種も人気があります。

・うどんの種類

日本でも長い歴史のあるうどんは、さまざまな地方で作られてきました。中でも、香川県の特産品である「讃岐うどん」は、現在では手打ちで作られ、太めの麺で強いコシのあるのが特徴です。

また秋田県の「稲庭うどん」も有名です。つるつるっとした食感でのどごしがよい麺は、棒に掛けた生地をつぶし、伸ばして乾燥するという独特の製法で作られています。

「水沢うどんは」強い弾力が特徴の群馬県のうどん、長崎県の五島列島で発展した細めのコシの強い「五島うどん」、幅広でコシのある愛知県の「きしめん」など、多くのうどんの種類があります。

うどんの食べ方としては、かけうどん、ざるうどん、焼きうどん、釜あげうどん、ぶっかけうどん、釜玉うどん、煮込みうどんとバリエーションが豊富です。

②うどんとそばのつゆの違い

うどんには、さまざまな種類があり食感や味を楽しめることがわかりました。うどんは、つゆの味もおいしさの大切な要素です。一般的にうどんのつゆは、かつおだし、昆布だしなどの和風だしがベースとなり、薄口醤油で味付けされています。そばつゆは濃口醤油で味付けをするのがうどんつゆとの違いです。うどんのつゆは、薄味なのでだしの風味を効かせたアレンジが楽しめます。

おいしいうどんはだしが決め手!だしでつくるうどんつゆの作り方

うどんのつゆは、ベースとなるだしの味も大切。だしを使った和風うどんつゆの作り方をご紹介します。味つけ濃さとしては、かけうどんに適しています。

<材料>(2人分)

・だし汁 600cc

・薄口しょうゆ 大さじ1と1/2

・みりん 大さじ1

・砂糖 小さじ1

・塩 少々

<作り方>

  1. かつおぶしや昆布、だしパックなどを利用して鍋でだし汁を作る
  2. 鍋に、薄口しょうゆ、みりん、砂糖、塩を入れてひと煮立ちさせれば完成

おいしいうどんのつゆに合うのはどんなだし

うどんのつゆは、どのようなだしを使用するかで風味や味に違いがでます。つゆの味をおいしくするおすすめの「だし」をご紹介します。

・だしの味を主張したいならかつおだし

かつおだしは、香り高くさわやかな酸味のある味わい。イノシン酸が豊かなうま味を出します。かつおだしは、だしの味を主張したつゆを作りたいときにおすすめ。だしの味を引き立てたいのであれば、しょうゆなどの調味料を少なめに入れましょう。

うどんのつゆにおすすめのだしパック 堅魚屋 「一番だし 鰹だしパック」

一番だし 鰹だしパック(8g×30包入) (katauoya.com)

・甘みのある味に仕上げる昆布だし

まろやかな甘みのある昆布だしは、グルタミン酸がうま味成分。味の主張は少ないものの、上品で素材の味を引き立てるだし。やさしい味わいのうどんのつゆが完成します。食欲がない時や、お子様用のうどんにもおすすめです。

上品な味に仕上げる昆布だしのおすすめ だしパック 堅魚屋 「一番だし 昆布のだしパック」

一番だし 昆布だしパック(8g×30包入) (katauoya.com)

・上品なつゆにはあごだし

あごだしとは、とびうおを乾燥させたものが原料。とびうおは、海上を飛ぶため運動量が多く、雑味の原因でもある脂肪分が少ないため、上品な味わいがします。あごだしのうどんつゆは、すっきりとした味わいでさっぱり食べることができます。澄んだ色のきれいなつゆが完成しますよ。

・味わい深い合わせだし

うどんのつゆをより味わい深くこだわりたいなら、合わせだしがおすすめです。かつおだしや昆布だし、煮干しやしいたけなど自分好みのだしを合わせてみましょう。うま味成の相乗効果で、コクのあるおいしいうどんつゆに仕上がります。

うどんにおすすめの合わせ出汁 「一番だし 本枯節と昆布のだしパック」

一番だし 本枯節と昆布のだしパック(12g×15包入) (katauoya.com)

だしの基本をおさえた絶品うどんレシピ

夏野菜の冷やしうどん 鰹だしゼリーがけ

(堅魚屋ショッピングサイトより)

<材料>(2人分)

めんつゆ 

・水 150cc

・だしせん 10g

・ゼラチン 4g

・うどん 2玉

・オクラ 6本

・みょうが 適量

・温泉卵 2個

調味料

・みりん 35cc

・醤油 25cc

・砂糖 小さじ2

<作り方>

  1. 鍋に水を入れ火にかける。沸騰したらだしせんを入れ、弱火で10分煮出す。煮汁をこした後調味料を加え2~3分加熱する
  2. 1にゼラチンを加え溶かしたあと、ボウルに移し、氷水にあてる。とろみがついたらラップをしいたプラスチック製の食品保存容器などに移し、2時間程冷やし固める
  3. 2でできたゼリーをスプーンでくずす
  4. 茹で上がったうどんを氷水で冷やし、器に盛る
  5. 塩ゆでしたオクラと、みょうがや薬味をのせる
  6. 3のゼリーをたっぷりかけ、中央に温泉卵をのせる

※おすすめポイント

さわやかな食感と味わいのゼリーは、そばやそうめん、豆腐にのせるなどさっぱりした料理のトッピングとしても利用できます。

このレシピで使用しただし 「だしせん」

だしせん120g

うどん料理にはどんな栄養があるの?

うどんの麺は、小麦粉と水が主な材料。炭水化物、脂質、タンパク質が主な栄養素です。ただし、タンパク質は1日の摂取量を満たすには十分ではないので、トッピングや具材で補う必要があります。肉うどんや卵うどんなど、タンパク質を意識したレシピがおすすめ。また、うどんにはビタミンやミネラルが少ないです。野菜をたっぷり入れたうどんなら、バランスのいい栄養が取れます。

うどんのつゆは、醤油が入るので健康に気を使っている人には、塩分控えめにするのがおすすめ。しょうゆのパッケージに記載の成分表示を確認し、減塩醤油を選びましょう。

簡単レシピをマスターしてうどんのバリエーションを増やそう

うどん料理のよいところは何といっても簡単に作れるということ。だしパックを使えば手軽に本格的なだしが取れるのでおすすめですよ。

だしはメーカーからさまざまなこだわりの商品が販売されています。だしメーカーのサイトを検索すると、だし商品の一覧やお得に買える情報を閲覧できます。

ぜひ参考にだしを使ったうどんレシピのバリエーションを増やしてくださいね。