だしのきいたたこ焼きを家で作ってみたいけど、何分焼いたらいいのかわからない、美味しくできるか心配。そんな方のために、基本の簡単な作り方から、中に入れる材料をアレンジしたレシピを紹介!

たこ焼きの基本と歴史

現在、日本中でさまざまなシーンにおいて食べられているたこ焼き。大阪が発祥の地であることは誰もが知っていることと思いますが、そのルーツについては意外と知られていないのではないでしょうか。ここではたこ焼きの起源、基本の作り方を紹介します。

大阪のソウルフード、たこ焼きのルーツは?

たこ焼きの原点は昭和初期から大阪で販売されていた「ラジオ焼き」と呼ばれる食べ物です。形は現在のたこ焼きのように丸く、小麦粉の生地に牛すじ肉やこんにゃく、ねぎなどの具が入っていました。

ラジオ焼きと名付けられたのは、大正時代後期にラジオが普及し始め、当時のラジオの外観に似ていた、あるいはその人気にあやかった、と言われています。当時すでに兵庫県で食べられていた明石焼きにタコが入っていたことから、ラジオ焼きにタコを入れるようになり、たこ焼きが誕生しました。

では、たこ焼き用の丸いくぼみのある鍋はいったいどこから伝わってきたのか、という疑問をお持ちの方もいるのではないかと思います。同じような形状の鍋は何世紀も前からアジアやヨーロッパの各地に存在しており、さまざまな料理に使われています。それが20世紀に入り日本に伝わったと言われています。現在ではたこ焼き用鍋と呼ばれていますが、もともとは日本でも全く別の料理に使われていました。

基本のたこ焼きの作り方

近年、大人数で自宅に集まり、たこ焼きを焼いて楽しむ「タコパ」が人気となっています。そのため、たこ焼き器が自宅にあるという方も多いのではないでしょうか。お店のたこ焼きもよいですが、楽しみながら自宅で焼き立てを熱々で食べるのはたまりませんね。これから自宅でたこ焼き作りにチャレンジしたいという方にもおすすめの基本のレシピを紹介します。

材料(約30個分)

・小麦粉 150g

・卵 1個

・だし汁 500ml

・ゆでだこ 100g

・天かす 適量

・紅しょうが 適量

・かつお節 適量

・たこ焼きソース 適量

・サラダ油 適量

作り方

①ボウルにだし汁と卵を入れてよく混ぜ、小麦粉を2〜3回に分けて加えさらによく混ぜる。

②ゆでだこは30個以上になるように、ひと口大にカットしておく。

③たこ焼き器を熱し、キッチンペーパーを使ってサラダ油を全体に塗る。

④たこ焼き器に①の生地をくぼみからあふれるくらいに流し込む。

⑤くぼみにゆでだこ、天かす、みじん切りにした紅しょうがを入れる。

⑥生地の端が固まってきたら、竹串や割り箸ではみ出た生地をくぼみに押し込むように寄せてひっくり返す。

⑦何度も返しながら5分ほど焼いて、きつね色になったら取り出して皿に盛りつける。

⑧たこ焼きにソースを塗って、かつお節を散らす。

※好みで青のり、マヨネーズをトッピングしてください。

トッピングに最適なかつお削り節

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美味しいたこ焼きを焼くコツ

たこ焼きを自分で焼きたいけど、焼き加減が難しそう、きれいに丸く焼ける自信が無い、と心配されている方もいるかもしれませんね。いくつかコツを押さえるだけで、表面はカリっと中はトロトロの美味しいたこ焼きが焼けるようになります。

・粉と混ぜるのは水より出汁

小麦粉やたこ焼き用ミックス粉には、だし汁を混ぜると生地のうま味が増して美味しくなります。だしはトッピング用の花かつおを使う事もできますが、合わせだしの濃いだし汁がおすすめです。

濃いだし専用!3種の節をブレンドし、コクのあるだし汁が作れます

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・生地の水分を多めにする

だし汁の量はミックス粉のパッケージに記載された分量よりも少し多めのほうが、粉っぽさの無いトロっとした仕上がりになります。ただし、生地の水分が多いと焼くのが難しくなるため、何度か試してみてちょうどいい割合を見つけるとよいでしょう。

・生地を寝かせる

だし汁、卵、粉を混ぜ合わせた後、30分以上、できればひと晩冷蔵庫で寝かせると粉っぽさが無くなり、よりプロのたこ焼きに近付けることができます。

・焼くときの油は多めで

生地を丸く整えてから、油を足して焼くと外側がカリっとしたたこ焼きになります。焼くときは弱火よりも焦げない程度の強火で時間をかけずに焼くと仕上がりがきれいです。電気式のたこ焼きプレートを使うときには高温で焼くとよいでしょう。割り箸や竹串を2本使って少しずつ回転させてひっくり返すと上手に丸く焼けます。

家庭用たこ焼き器の種類

家庭用のたこ焼き器は調理家電の中でも人気の商品です。さまざまな種類が販売されていますので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。

・直火式

鉄板を火にかけて使います。火加減が難しいので慣れた人向きですが、強火で焼くことができ、お店のたこ焼きに近い焼き上がりになります。アウトドアで炭火で焼くこともできます。

・ガス式

カセットコンロとたこ焼きプレートが一体となった商品です。火力と手軽さが人気です。

・電気式

家庭で最も使われているタイプが、電気で加熱する商品です。たこ焼き専用のものと、プレートを交換できるタイプがあります。ガスに比べると火力が弱いですが、扱いやすさでは一番です。温度調節ができるものがおすすめです。

アレンジレシピ

具のアレンジは自宅で作るたこ焼きの醍醐味と言ってもよいでしょう。みんなで集まってたこ焼きを作るときには、中に入れる具を何パターンも用意して楽しむと盛り上がること間違いありません。アイデア次第でバリエーションは自由自在です。

具材アレンジ10選

作り方はそのままで、たこのかわりに中に入れる人気の具材を定番から変わり種まで10種選びました。数種類組み合わせたアレンジも可能です。

①えび

定番のアレンジ具材です。サラダ用のボイルむきエビを使うと便利です。

②チーズ

ひと口サイズのキャンディーチーズやピザ用チーズ、クリームチーズがおすすめです。

③ウインナー

子供にも人気のウインナー。ひと口大にカットして入れてください。

④餅

切り餅を小さくカットして入れます。チーズと一緒に入れるのもおすすめです。

⑤キムチ

汁気をきって、小さくカットして使います。お酒のおつまみにもぴったりです。

⑥チャーシュー

小さくカットして入れてください。トッピングはネギがおすすめです。

⑦ツナ

汁気をきって使います。マヨネーズとよく合います。

⑧たらこ・明太子

ひと口大にカットして入れます。味が濃いのでソースが無くても食べられます。

⑨キャベツ

みじん切りにして生地に混ぜるとお好み焼きのような食感になります。

⑩チョコレート

デザートとしていただくことができる、変わり種のたこ焼きです。

明石焼き風たこ焼き

「明石焼き」はたこ焼きの原型と言われています。卵を多く使った生地の中にたこを入れて丸く焼いたもので、地元の明石では「玉子焼き」と呼ばれています。ソースは使わず、だし汁に浸して食べるのがたこ焼きとの大きな違いです。

材料(2人分)

・たこ焼き 10個

・だし汁 200ml

・醤油 小さじ1

・塩 小さじ1/2

・万能ねぎ 適量

作り方

①だし汁に醤油、塩を入れひと煮立ちさせる。

②器にだし汁に入れ、刻んだ万能ねぎを散らす。

③たこ焼きを器に盛り、だし汁を添える。

※だしは昆布とかつお節の合わせだしがおすすめです。

※だし汁は冷たくしても美味しいです。

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自由にアレンジして楽しむパーティーメニュー、たこ焼きの魅力とは

たこ焼きの魅力は美味しさだけではありません。家族などの大人数で作る楽しみ、アイデアを生かしたアレンジ、食事にもおつまみやおやつにもなる汎用性。当ウェブショップではたこ焼きづくりに欠かせない、かつお節やだしを商品一覧から簡単に検索できます。カテゴリごとに分かれていますので、必要なものをすぐに探すことができますよ。魅力にあふれるたこ焼きを家庭で気軽に楽しんではいかがでしょうか。