無添加だしパックは、天然の素材で製造した上保存料や化学調味料を使用せず健康や環境に配慮した商品です。今、無添加だしは人気が高く、かつお節や昆布のだしパックなど様々な種類が販売されています。通販でもお得に購入可能。ランキングやレビューから、味や価格を比較検討できるのでおすすめです。

1.そもそも無添加って何?

・無添加とは

・無添加出汁パックとは

・無添加の商品いろいろ

・無添加洗濯洗剤

・無添加化粧品

・無添加歯磨き粉

・無添加石けん

2.無添加の出汁の魅力

・添加物が入っていない

・素材本来の味を楽しめる

・料理の幅が拡がる

3.無添加の出汁パックはどんな人におすすめ?

・自炊をする人

・健康に気をつかう人

・時間がなく手軽に料理を作りたい人

・環境に配慮する人

4.さまざまな種類の無添加だしパック

5.無添加だしパックおすすめの使い方

・日々の料理にとりいれる

・ダイエットをしたいときに

・離乳食のベースとして

6.無添加出汁パックを使ったおすすめの料理

・海鮮粥

・だしの風味たっぷり!すまし汁

・だしパックで作る唐揚げ

・風味豊かなだしパックの野菜炒め

・旬の野菜の揚げびたし

7.無添加出汁パックはどこで買える?

・スーパー

・オーガニック専門店

・オンラインショッピング

8.無添加の出汁パックはギフトにも人気

9.だしパックのだしがらはムダなく再利用

・だしがらふりかけレシピ

・だしがらふりかけとカブのサラダ

10.無添加商品の疑問いろいろQ&A

・無添加表示の定義って曖昧?

・酵母エキスは食品添加物?

・無添加は、オーガニックと何が違うの?

・無添加だしパックで取っただし汁は保存できる?

11.初心者にもおすすめ!食品の知識を深める本

・『食品添加物キャラクター図鑑』

・『図解でわかる 14歳から知る食べ物と人類の一万年史』

・『裏を見て「おいしい」を買う習慣』

・『長村教授の正しい添加物講義』

・『正しい添加物講義』

12.まずはだしから無添加を取り入れてみよう

1.そもそも無添加って何?

・無添加とは

無添加とはそもそもどのようなものでしょうか。一般的に、食品や洗剤、化粧品などで見かけることが多いと思います。

無添加食品は、厚生労働省が認める「食品添加物」に分類されるものがすべて使用されていないものを無添加と表示します。

食品添加物とは、保存料、甘味料、着色料、香料などで食品の製造過程や加工・保存の目的で使用されるもの。食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限り、成分の規格や使用の基準を定めたうえで認められています。

(厚生労働省 ホームページ 食品添加物より)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html

食品添加物が使用されることで、保存期間が長くなったり、よい香りがしたりと恩恵はありますが、多様な添加物を長期間摂取することで、体にどのような害がでるのかはわかっていないことが多いといわれています。

健康や環境に配慮したいと考えるのであれば「無添加食品」を選ぶのも選択肢です。

「無添加」であるかどうかは、食品を包んでいる包装やパッケージの成分表示で確認できます。

(消費者庁 ホームページ 食品添加物表示に関するマメ知識)

https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/food_additive/assets/food_labeling_cms204_210408_01.pdf

・無添加出汁パックとは

無添加のだしパックとは、かつおや昆布など自然の食材のみから出汁を取り出したもの。保存料や化学調味料などの食品添加物を使っていないため、自然の風味やコクが料理をおいしくしてくれます。

だしパックは、お湯に入れ3~5分で出汁を取れるのがポイント。本格的な味わいな上、時短料理にもおすすめです。

無添加の出汁パックは、商品パッケージの食品成分表示に、食品添加物が記載されていることや無添加という記載があるかどうかで判断できます。

無添加だしパックは、信頼できるブランドやメーカーから選ぶことも大切。原料や製造工程、こだわりが感じられます。かかくや成分などを比較し、自分好みのだしパックを見つけてみましょう。

無添加の商品いろいろ

無添加の表示がある商品は食品だけではありません。無添加の商品は、主に扱っているお店があるほど、注目が高まっています。環境や健康に配慮した製品は、未来を見据えたプロダクトといえそうです。 無添加の商品にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつかのジャンルをご紹介します。

・無添加洗濯洗剤

洗剤の表示でも「無添加」という表示を見かけることが多いのではないでしょうか。

無添加洗剤は、石油系の界面活性剤、合成香料、抗菌剤、漂白剤などが配合されていないものを指します。天然酵素や植物由来成分が配合されたものなど、肌にやさしい成分で製造。皮膚科医監修の元で肌テストをしている商品もあります。

香りもやわらかで、お子様のことを考えて使用するママにも人気がありますよ。

・無添加化粧品

無添加化粧品とは、添加物を配合していない化粧品のことを指します。しかしながら、どのような成分が添加物であるかは明確ではないのが現状。

一般的に、無添加化粧品といわれているものは、合成香料、合成着色料、石油系界面活性剤、紫外線吸収剤、防腐剤などが入っていないとされています。 無添加化粧品だから、肌への負担が少ないとは一概にはいえません。化粧品の成分表示をしっかりとチェックして使用する必要があります。

・無添加歯磨き粉

歯磨き粉にも無添加商品があります。食品添加物や化学成分などの特定の物質を配合していないものといわれています。少し定義は違いますが、最近自然の恵みを生かしたオーガニック歯磨き粉も人気が出てきています。

無添加やオーガニックの歯磨き粉は、日常的に使うものなので健康に気をつかう方にはおすすめです。

さまざまなメーカーから多くの商品が販売されていて、ペーストやジェル、タブレットなどの形状の違いや、ケアの仕方にも違いがあります。自分好みの歯磨き粉を探してみるのもよいですよ。

・無添加石けん

無添加石けんには、酸化防止剤、合成着色料、合成香料、合成界面活性剤を含んでいないといわれます。

天然の保湿成分でできたシンプルな無添加石けんはお肌に負担をかけにくいので、敏感肌の人にもおすすめです。

無添加の石けんは環境にも配慮されています。石けんを使用した水は排水として、川や海に流れます。合成界面活性剤は、生態系に影響を及ぼすものも。一方合成界面活性剤が配合されていない無添加石けんは、生分解性も高く自然にやさしいのです。

最近では、排水が整備されていないキャンプ場などでも、合成洗剤を控える動きがあり、無添加石けんを購入できる施設もあります。

2.無添加の出汁の魅力

無添加の出汁は、自然な味わいを楽しめるように健康にも配慮されています。無添加のだしを使うことはたくさんのメリットが。ここからは、無添加のだしの魅力にせまります。

・添加物が入っていない

無添加のだしは、化学調味料などの食品添加物が入っていないため、健康を気にされる方にはおすすめ。食品添加物は、厚生労働省により安全性と有効性が認められたものではありますが、長期摂取による体へのリスクについてはわかっていないため、無添加ではない食品の不安材料は0ではありません。

無添加のだしは、食材の栄養素も最大限に引き出せます。化学物質や合成成分を使用しないことで、体に負担をかけずに食事を楽しめるのです。

・素材本来の味を楽しめる

無添加の出汁は、人工的な食品添加物を使用していないので、素材本来のおいしさを味わえます。自然な味わいを楽しめることは、大人にはもちろん子どもの食育にもおすすめのポイントです。

・料理の幅が拡がる

無添加のだしを使えば、素材の味を活かした料理を作れます。自然のやさしい味わいは、さまざまな料理にアレンジしやすいといえます。だしの味を活かした料理や、アクセント、隠し味にも有効。自分で料理する楽しみやおもてなし料理にも。豊かな食事になるはずです。

無添加の出汁パックはどんな人におすすめ?

・自炊をする人

無添加だしパックは毎日自炊をしている方におすすめです。素材の味を活かし、本格的な味わいを楽しめるので、料理のレパートリーも増えます。無添加だしパックは、おいしいだしをムラなく続けて取れるので、普段の食事、おもてなし料理、お弁当などさまざまなシチュエーションで料理を楽しみたい方に最適といえます。

・健康に気をつかう人

無添加の出汁パックは、合成保存料や化学調味料を配合していないので健康に気をつかう人にはおすすめです。だしはほぼ毎日摂取するという方は多いはず。無添加だしパックで料理すれば、体に余計な負担をかけずに、おいしく食べられるのが大きなポイントです。

・時間がなく手軽に料理を作りたい人

忙しい毎日でも、料理をおいしく作りたいと思っている人は多いはず。無添加のだしパックを料理のベースにすれば、本格的でおいしい料理が作れますよ。簡単に出汁が取れるので、続けやすいのもよいところです。

・環境に配慮する人

オーガニック野菜を使用した野菜だしなど、無添加の出汁は環境面に配慮したものが多いです。農薬を使わず、自然の力を頼りに作られた農作物は、環境に配慮して作られている傾向にあります。また、製造工程やパッケージにもSDGsが考慮されている商品も多いです。

未来に向け、SDGsを考える時代に、無添加食品は調和しているといえます。環境に意識を向けている方にもおすすめです。

さまざまな種類の無添加だしパック

無添加だしパックと一言でいっても、ダシは素材によって味わいのタイプがあり、それぞれの良さがあります。

<素材によって違うだしの味わい>

・かつおだし…香り高くすっきりした味わい

・昆布だし…まろやかで上品な味わい

・あごだし…すっきりとした品のある味わい

・いわしだし(いりこだし)…魚の味と香りが強く出る味わい

・椎茸だし…椎茸の風味が強くコクのある味わい

・さばだし…甘みとコクのある味わい

・野菜だし…野菜の甘みでまろやかな味わい

どのだしを使ったらよいかわからない方には、合わせ出汁パックがおすすめです。メーカーにより、製造方法、ブレンドにも違いがあります。国産の厳選された天然素材を使っただしも多いです。それぞれの素材の下処理をする必要がないのもだしパックのよさです。無添加にこだわっただしも販売されているので、チェックしてみてくださいね。

無添加おすすめのだしパック 堅魚屋 「一番だし 本枯節と昆布のだしパック」

5.無添加だしパックおすすめの使い方

・日々の料理にとりいれる

無添加だしパックは、味噌汁、煮物、炊き込みご飯や雑炊、お吸い物やスープなど日々の料理のベースとして大活躍します。

健康に配慮されただしパックは、安心して続けていける調味料です。料理の風味を豊かにし、うま味のある料理を楽しめるはず。

無添加おすすめのだしパック 濃い出汁が取れる 堅魚屋 「だしせんパック」

・ダイエットをしたいときに

最近だしはダイエットの食材としても注目されています。無添加だしは、天然の素材のうま味が詰まっているので、薄味でも味覚が満たされるため、カロリー摂取を抑制しやすいといわれています。

かつお節に含まれる「ヒスミジン」や昆布に含まれる「グルタミン酸」が、脳に働きかけて食欲を安定させたり、便秘をさせたりとダイエットにも最適なことがわかります。 健康的にダイエットをしたいのであれば、体にやさしい無添加だしがマストです。

・離乳食のベースとして

赤ちゃんの成長と味覚を育てる離乳食にも無添加のだしはおすすめです。

未発達の赤ちゃんの臓器に負担をかけないためには、薄味にするのが大切。食塩を使わなくても、自然のおいしさを味わえるだしはマストです。

だしが使える時期は、昆布だしであれば5ヵ月以降、かつおだしやその他のだしは中期以降といわれています。ただし、アレルギーチェックをしながらの離乳食は、最初の容量は少なめに、単体の素材から試しましょう。

無添加のだしは、体に負担をかけにくく安心感があります。忙しいママにはぜひ手軽なだしパックを使っていただきたいです。

無添加出汁パックを使ったおすすめの料理

・海鮮粥(堅魚屋ショッピングサイトより)

無添加だしパックを使った体にやさしい海鮮粥です。だしの風味が素材の味を引き立てます。

<材料>(2人分)

・ごはん 1膳

・本枯節と昆布のだしパック 2包

・えび 50g

・ホタテ 50g

・椎茸 1枚

・塩 適量

・ごま油 適量

・三つ葉 適量

・油条(ユジョウ)中華揚げパン お好みで(食品専門店、輸入食品店で販売)

・クコの実 適量

<作り方>

1.本枯節と昆布のだしパック2包分の出汁にご飯を入れ、やわらかくなるまで煮る。

2.椎茸を薄切りにし、えび、ホタテを入れサッと煮て火を通し、塩で味を整える

3.お好みで油条温め食べやすい大きさに切る

4.器におかゆを入れ、三つ葉をのせ、お好みで油条とクコの実を添える

※おすすめポイント

本枯節と昆布のだしパックの旨みをご飯にしっかり吸わせて、シーフードはあまり煮込まずさっと火が通る程度に仕上げましょう。ご飯を煮るときは、煮立たせないようにコトコト煮ましょう。さらにごま油をかけるとコクが出ます。

このレシピで使った無添加おすすめのだしパック 堅魚屋 「一番だし 本枯節と昆布のだしパック」

・だしの風味たっぷり!すまし汁

無添加のだしの味わいと風味をダイレクトに味わえるすまし汁です。調味料を最小限に抑えれば、ダイエット料理にも。

<材料>(2人分)

・無添加のだしパック(和風だし) 1包

・水 400ml

・日本酒 少々

・醤油 小さじ1

・ネギ お好みで

・具材 

 ホウレンソウ 1株

 刻み麩 お好みで

<作り方>

  1. 鍋に水とだしパックを入れ、沸騰直前で3~5分煮出す
  2. ホウレンソウは下茹でし、3cmほどの幅に切る
  3. だしが取れたら、だしパックを取り出す
  4. 刻み麩を入れ火が通ったら、日本酒、醤油で味を整える
  5. ひと煮立ちさせて、ホウレンソウを入れる
  6. 器に盛り、ネギを散らせば完成

※おすすめポイント

だしの味をより出したいときは、だしパックを水につけてしばらくしてから鍋にかけましょう。だし本来の味わいのすまし汁に仕上がるはずです。

・だしパックで作る唐揚げ

香り高いだしパックを使って作る唐揚げは、プロが作るような味わい深い仕上がりになります。作り方も簡単なので、時短料理をしたい人にもおすすめです。

<材料>(2人分)

・鶏モモ肉 1枚

・だしパック 1包

・醤油 小さじ1

・米粉 大さじ3

・揚げ油 適量

・レモン 適量

<作り方>

  1. 鶏モモ肉は一口大に切る
  2. ポリ袋に、鶏モモ肉、醤油を入れ、だしパックの袋を破り中身を入れる
  3. ポリ袋の中身をよくもみ込み、15分ほど置く
  4. 鶏モモ肉に米粉をまぶし、170~180℃の揚げ油で揚げる
  5. 唐揚げに火が通り、揚がったら、器に盛り、レモン汁を絞る

※おすすめポイント

鰹節のだしパックを使うとさわやかですっきりした味わいになります。

・風味豊かなだしパックの野菜炒め

だしパックの中身を使って、風味豊かな野菜炒めを作ります。野菜は旬のものを使えば栄養価も高いです。

<材料>(2人分)

・キャベツ 1/4

・ウインナー 100g

・だしパック 1/2包

・塩、コショウ 少々

・玉ねぎ1/4

・にんじん 1/4

・もやし 100g

・サラダ油 適量

<作り方>

  1. キャベツはちぎり、ウインナーは食べやすいサイズに切る
  2. 玉ねぎはくし切り、にんじんは短冊切りにしておく
  3. フライパンにサラダ油適量を入れ、中火でウインナーを炒める
  4. にんじんを炒め、程度火が通ったら、強火にし、きゃべつ、玉ねぎ、もやしを入れてさらに炒める
  5. 野菜に火が通ったら、だしパックの袋を破り中身を入れさらに炒める
  6. 塩、コショウで味を整えたら完成。

※おすすめポイント

だしの味を活かすため、塩コショウは味を整える程度の少量でOK。野菜とだしのうま味を感じられるはずです。

・旬の野菜の揚げびたし

野菜本来の味とだしの風味の相乗効果でおいしく仕上がる揚げびたし。夏野菜にもマッチしてさっぱりとした味わい。食欲のないときにもおすすめです。

<材料>(2人分)

・なす 1本

・アスパラガス 3本

・パプリカ 1個

・ズッキーニ 1本

・揚げ油 適量

・だしパック 1包

・水 400ml

・醤油 大さじ2

・みりん 大さじ2

・ネギ 適量

・ミョウガ 適量

<作り方>

・なすは半分に切り、6等分に縦に切り水にさらす

・アスパラは根元を切り落とし、皮を剥き、4等分に

・ズッキーニは、両端を落として、1cm幅に切る

・パプリカは、へたと種を落として3cm幅に切る

・鍋に水を入れ、沸騰直前のお湯にだしパックを入れ3~5分ほどでだしパックを出す

・醤油、みりんを鍋に入れ、ひと煮立ちさせればつけ汁の完成

・170℃の揚げ油で、すべての野菜を素揚げする

・揚がった野菜を熱いまま、つけ汁に浸す

・粗熱が取れたら、冷蔵庫に3時間程入れて味をなじませる

・器に盛り、刻んだネギ、ミョウガをのせれば出来上がり

※おすすめポイント

野菜は水気を十分拭いてから素揚げしてくださいね。

無添加出汁パックはどこで買える?

・スーパーマーケット

大手のスーパーマーケットや食品専門店で、無添加の出汁パックを購入できます。だしコーナーや自然食品のコーナーなど、さまざまな種類のだしを取り扱っています。日常の買い物の際に手軽に買えるのがうれしいポイントです。

・オーガニック専門店

オーガニックやナチュラル志向の専門店では、こだわりの無添加だしを購入できます。有機野菜や魚介類など質の高い素材を使用したものなど商品が多い傾向に。自分の好みの出汁を見つけやすいですよ。

無添加の出汁パックはギフトにも人気

だしは、日常でよく使うものであるためギフトとしても喜ばれます。気持ちを伝える記念日ギフト、結婚式の引き出物、お歳暮やお中元などいろいろなギフトセットがあります。

だしパックは品質も良く手軽なので、最近では、プチギフトや自分へのご褒美ギフトとしても人気が高いです。合わせだしや、野菜だしなどいろいろ試せるセットギフトもおすすめ。

無添加のだしは、離乳食のギフトで人気が高いです。だしと一緒に食べられる雑炊やおかずのセットギフトなど、手軽に調理できるのも魅力。体にやさしいだしは、ママにとっても赤ちゃんにとってもうれしいギフトです。

だしパックのだしがらはムダなく再利用

環境にやさしい無添加のだしパックを利用するのなら、だしがらもムダなく再利用しましょう。無添加の出汁パックは、厳選された素材が使用されているので中身もとてもおいしいです。捨ててしまうのはもったいない!有効活用しましょう。 ここからは、だしがらを使ってつくるふりかけレシピをご紹介。簡単に調理できるのがポイントです。

・だしがらふりかけレシピ

だしを取った後のだしパックのだしがらで作るふりかけレシピです。ごはんやおにぎりに混ぜたり、サラダや炒め物のトッピングにしたりと幅広く料理に使えますよ。

<材料>

・だしパックのだしがら 40g

・醤油 大さじ2

・砂糖 大さじ1

・みりん 大さじ1

・日本酒 大さじ1/2

・いりごま お好みで

・きざみのり お好みで

<作り方>

  1. だしがらをフライパンで炒める
  2. だしがらの水気が無くなってきたら、醤油、みりん、砂糖、日本酒を入れて弱火で炒める
  3. 色がムラなくしみ込んだら、いりごま、刻みのりをまぜて出来上がり

※おすすめポイント

調味料はだしパックの味に合わせて調整してください。だし本来の味を楽しみたいのなら調味料は少なめにしてみてください。

・だしがらふりかけとカブのサラダ

だしがらで作ったふりかけは、和え物との相性もぴったり。カブの甘みとだしの風味がマッチします。

<材料>(2人分)

・カブ 1個

・だしがらふりかけ お好みで

・塩 小さじ1

・ごま油 大さじ1

<作り方>

  1. カブは皮を剥いて薄いいちょう切りにする
  2. カブに塩をなじませ10分ほど置く
  3. カブを絞って、ごま油を混ぜる
  4. だしがらふりかけを和えれば完成

※おすすめポイント

カブは赤カブを使用するのがおすすめです。食感がよく彩りもきれいです。

無添加商品の疑問いろいろ【Q&A】

Q1 無添加表示の定義って曖昧?

商品パッケージに「無添加」と記載されているけれど、食品成分表示に添加物が含まれていることも。無添加の定義って実は曖昧なのでしょうか?

A1 消費者庁より混乱をまねく無添加表示の改善のためのガイドラインが定められました。

令和4年3月30日に消費者庁より「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」が定められ、混乱をまねく表示を改善する動きになりました。

(消費者庁ホームページより https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_labeling_act/assets/food_labeling_cms201_220330_25.pdf

単なる「無添加」の表示や健康、安全と関連づける表示、安全ではないと関連づける表示など 、計8種類の表示について記載があります。

約2年間の猶予期間があるものの、食品関連のメーカーは、表示の見直しをする必要があります。

上記により、無添加表示の定義の曖昧さは改善されるはずです。無添加という表現を正しく発信しているメーカーのものを選ぶというのも商品選びの基準になるといえます。

Q2 酵母エキスは食品添加物?

無添加のだしの表示に「酵母エキス」と記載のあるものがあります。酵母エキスは無添加なのでしょうか?

A2 酵母エキスは食品添加物ではありませんが注意点があります。

酵母エキスとは、酵母から生まれるうま味の素。添加物ではなく、食品です。酵母エキス配合のだしは、無添加となります。

酵母エキスは、うま味成分を酵素反応により培養されたもの。だしのうま味を化学的に合成されています。

天然の材料だけでうま味を引き出すのは、製造技術やコスト面が高いため、安い価格でうま味成分を強く出せる酵母エキスが使われることが増えました。だしだけではなく、調味料にも配合されていることが多いです。

無添加をうたっていても、化学的に作られた成分を使っていないとは言いきれません。

酵母エキスに健康被害があるとは限りませんが、気にされる方は、食品成分表示、無添加表示をよく確認して購入するとよいでしょう。

Q3無添加は、オーガニックと何が違うの?

どちらも体に良さそうというイメージですが、違いはありますか?

A3無添加やとオーガニックは意味が異なります。

無添加は、添加物を使用していない製品。オーガニックは、有機栽培で生産された農産物やその加工品のことを指します。

オーガニックの表示は、農林水産省の定めている「有機JAS認定」を取得したもので、認定シールを表示できるようになっています。

(農林水産省 ホームページより https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html

Q4無添加だしパックで取っただし汁は保存できる?

だし汁は一般的に冷蔵庫や冷凍庫で保存が可能です。

冷蔵保存はだし汁を冷ましてから、煮沸消毒などをした清潔な容器に入れ、冷凍庫で保存します。冷蔵保存の日持ちは2〜3日が目安です。

冷凍保存の場合は、冷ましただし汁をフリーザーパックに入れ保存します。冷凍保存の目安は、2〜3週間。

無添加だしパックは合成保存料が配合されていないため、保存期間は短めです。保存方法や期間については、メーカーによっても違いがあるので、確認することをおすすめします。

初心者にもおすすめ!食品の知識を深める本

食品や添加物について知りたい人におすすめの本を集めました。ショップオーナーや研究者などさまざまな考えを知ることができるので、食品選びの参考になるはずです。

・『食品添加物キャラクター図鑑』左巻 健男 (監修) いとう みつる (イラスト)  日本図書センター

日常生活で知っておきたい51の添加物をキャラクターで紹介した図鑑。かわいいキャラクターとともに、わかりやすく説明しているので、親子で楽しめます。食べるものを自ら選択できるように、添加物は何のためにあるのか?安心して食べられるのかなどの疑問を解決してくれますよ。

・『図解でわかる 14歳から知る食べ物と人類の一万年史』インフォビジュアル研究所 (著) 太田出版

食と人の歴史や、問題、食のイノベーションなどさまざまな観点から食と人とを考えさせられる本です。タイトルにあるように、14歳からという内容で大人でも読み応えのある一冊。食を考えることで、環境問題やSDGsについて深く考えさせられます。

・『裏を見て「おいしい」を買う習慣』岩城紀子 (著) 主婦の友社  芦屋と六本木に店を構える安心安全な美食のセレクトショップ「グランドフードホール」オーナーの著書。「本当においしいものとは、食べる人のことを思って作られたもの」という考えのもと、よい食品を消費者が選ぶ方法を解説します。添加物についても知ることができます。かわいいイラストもほっこり癒やされますよ。

・『子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 渡辺 雄二 (著) だいわ文庫

子育て中のパパ、ママにおすすめの一冊。食品添加物について、買ってもいい食品、買ってはいけない食品など、定番商品をもとに解説します。添加物すべてを除外することは難しいのですが、知識として持っておきたい一冊です。読みやすいので、お子様と一緒に見るのもよいですよ。

・『正しい添加物講義』長村 洋一 (著)  ウェッジ

食品の有効性、安全性に関する幅広い調査研究活動を行ってきた著者が、添加物に対して正しい知識を伝えてくれます。添加物は、健康に被害があるものだという考えが先行してしまいがちですが、安全な食について違った観点から説明。添加物っていったい何?と疑問に思っている人にもおすすめです。

まずはだしから無添加を取り入れてみよう

健康や環境のために無添加を取り入れようとしても、いきなりすべてを変えていくのは難しいです。無添加食品は、価格が高い傾向にあり、正しい表示のチェックをする必要があります。

無添加の味や調理に慣れ、完璧を求めすぎないことが大切です。

無添加のだしパックは、普段の料理のベースに簡単に無理なく取り入れることができます。 ぜひこの記事を参考に、お気に入りの無添加だしを見つけてみてください。料理の幅が拡がり、心も満たされるはずです。