かぼちゃの煮物(フリー)

かぼちゃの甘さが引き立つおいしい煮物の作り方を紹介。だしパックを使って簡単に本格的な味の煮物が作れるレシピも!

かぼちゃの煮物の基本とコツ

 一年中スーパーに並んでいるかぼちゃですが、実は旬があります。夏野菜という認識の方も多いのではないかと思います。実際、かぼちゃは夏に収穫される野菜です。しかし、収穫後に果物のように追熟することで甘みが増して美味しくなるため、収穫から数ヶ月寝かせてから出荷されます。そのため、一番おいしいかぼちゃが食べられる秋から冬が旬となります。

 だしをきかせた煮物にすることで、食べごろのかぼちゃはもちろん、どの時期でもだしの風味とうま味で美味しく食べられます。ここでは基本のレシピから、ちょっとしたコツで簡単にできる失敗の無い作り方を紹介します。

基本の作り方

材料はかぼちゃだけというシンプルな料理だからこそ、だしの風味が肝心になります。

材料(2~3人分)

・かぼちゃ 400g

・だし汁 400ml

・しょうゆ 大さじ1

・砂糖 大さじ1

・みりん 大さじ1

作り方

①かぼちゃは種を取り、4〜5cm角にカットして皮をところどころ剥いておく。

②鍋にかぼちゃを並べ、だし汁、しょうゆ、砂糖、みりんを加え、落し蓋をして加熱する。

③沸騰したら、中火でかぼちゃが柔らかくなるまで15分前後煮込む。

※だし汁は合わせだしがおすすめです。

絶妙なバランスで配合した削り節を使って合わせだしを作れば、深い味わいで簡単に味が決まります!

だしパックを使った簡単レシピ

わざわざだし汁を用意しなくても、だしパックがあればすぐにだしのうま味たっぷりの煮物が作れます。濃いめの味付けでご飯が進むレシピです。

材料(2~3人分)

・かぼちゃ 400g

・水 500ml

・だしパック 1個

・しょうゆ 大さじ2

・砂糖 大さじ2

・みりん 大さじ1

作り方

①種を取り除いてカットしたかぼちゃを鍋に並べ、水とだしパックを入れる。

②中火で加熱して沸騰したら、しょうゆ、砂糖、みりんを加える。

③かぼちゃが柔らかくなるまで煮て、だしパックを取り出す。

煮物によく合う、削り節をブレンドした濃いだし専用のだしパックでワンランク上の風味に

コツと注意点

 かぼちゃの煮物は誰でも簡単に作れる料理ですが、煮崩れしたり味がしみ込んでいなかったりなど、上手にできなかったという方もいるかもしれません。ちょっとしたコツを覚えるだけで、失敗なく美味しく作ることができます。

・レンジで加熱してからカットする

かぼちゃが硬くて包丁で切るのが大変な場合は、電子レンジで数分加熱してからカットしてください。

・鍋はかぼちゃを隙間なく並べられるサイズを選ぶ。

鍋が大き過ぎると、中でかぼちゃが動いて煮崩れの原因になります。煮ている間はかぼちゃを動かさないのがポイントです。

・かぼちゃの皮を下にして並べる

鍋底に触れる部分を皮にすることで、煮崩れを防ぎます。

・かぼちゃに火が通ったら、冷めるまで置いておく。

煮物は弱火でじっくり煮るものと思われているかもしれませんが、短時間で中まで火を通したら、あとは冷ましている間に中まで味がしみ込みます。

・圧力鍋を使う

煮物初心者でも、圧力鍋などの調理器具を活用することで、失敗なくプロの仕上がりに近付けることができます。

かぼちゃの煮物のリメイクレシピ

かぼちゃを消費するために煮物を作り過ぎた、かぼちゃが煮崩れてしまった、そんな時はリメイクで別の料理に変身させましょう。

揚げないかぼちゃコロッケ

かぼちゃのコロッケは子供にも人気のおかずですが、揚げ物が苦手だったり、面倒だったりするときもありますよね。そんな時は、揚げずに焼いて作るスコップコロッケがおすすめです。油で揚げないので、カロリーも抑えられます。

材料(2人分)

・かぼちゃの煮物(汁気を除く) 300g

・合挽肉 100g

・玉ねぎ 100g

・サラダ油 適量

・塩こしょう 適量

・パン粉 大さじ3

・パセリ 適量

作り方

①フライパンにサラダ油をひいて熱し、合挽肉とみじん切りにした玉ねぎを炒める。

②かぼちゃの煮物を加えてフォークなどで潰しながら炒め、塩こしょうで味を整える。

③②を耐熱皿に平らにならして入れ、パン粉を全体にのせ、パセリを散らす。

④200度に温めたオーブンまたはオーブントースターで5分ほど、焦げないように様子を見ながら焼く。

※かぼちゃの煮物の味が濃い場合、塩は必要ありません。

※好みでチーズを混ぜ込んだり、カレー粉を加えたりしてアレンジができます。

※アルミカップで作れば、お弁当のおかずにも最適です。

だしをきかせた鰹節屋のこだわりのソースを添えれば、贅沢なうま味とコクで満足の一品に

かぼちゃサラダ

かぼちゃサラダは定番のリメイクレシピです。だしと醤油の風味は、マヨネーズととても相性がいいんです。アレンジも自由にできますよ。

材料

・かぼちゃの煮物(汁気を除く) 200g

・玉ねぎ 1/4個

・マヨネーズ 大さじ2

・塩こしょう 適量

作り方

①玉ねぎは繊維に沿って薄切りにして、電子レンジで1〜2分加熱する。

②ボウルにかぼちゃの煮物を入れ、フォークなどで潰す。

③②に玉ねぎ、マヨネーズ、塩こしょうを加え混ぜる。

※塩はかぼちゃの煮物の味によって加減してください。

※かぼちゃの煮物がしょっぱい場合は、ゆで卵を刻んで混ぜるのがおすすめです。

※かぼちゃを潰すときにフードプロセッサーを使うと、なめらかな食感になります。

かぼちゃの煮物で簡単においしく栄養を摂取

 かぼちゃの煮物は、ビタミンAや食物繊維が豊富なかぼちゃをシンプルに味わえる、老若男女におすすめの料理です。味付け次第でご飯のおかずにもおつまみにもなり、だし汁で煮たかぼちゃは離乳食にもなります。煮物は難しいし時間がかかるから、と敬遠している方も、コツさえ押さえれば簡単に作れます。電子レンジを使ったり、だしパックでだしを取ったりするなど、時短レシピの情報もたくさんありますので、検索してみてはいかがでしょうか。

 残った煮物は冷凍保存でき、リメイクで和洋中さまざまな料理に活用できます。かぼちゃがたくさんあって、どう消費したらよいか困ったときは、とりあえず煮物にするのがよいかもしれませんね。